顎関節症と顎関節脱臼治療
※脱臼の場合は早期の整復固定が必要です

「口を開けたときに異音がする」「あごが痛い」「口が開かない」などの症状がある場合は顎関節症（がくかんせつしょう）の疑いがあります。顎関節症は肩こりなど全身の症状を引き起こす場合もあるので、早めに歯科医院へご相談いただくことをおすすめします。

顎関節症の症状でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。

顎関節症は、咬み合わせや歯ぎしり、頬杖をつく、片側ばかりで咬む癖など、さまざまな原因が複雑に絡み合って生じます。

顎関節症の治療で一般的なのは「スプリント」と呼ばれるマウスピースを用いた治療ですが、これを使用しなくても症状を改善できる可能性があります。例えば、あごを少し前に出すような咬み合わせを意識したり、生活習慣を見直したりといった方法で、4人に1人はスプリントを使用せずに症状を改善できる方がいらっしゃいます。

そのため当院では、まずは現在の症状やお悩みをお聞きし、顎関節症の原因となる可能性のあるお口周りの癖がないかを確認。より丁寧な検査と診断を通して、顎関節症の根本的な原因を見極め、その方に合った以下のような治療をご提案しています。

顎関節症の原因のひとつである歯ぎしりがある方には、睡眠時に「スプリント」というマウスピースのようなものを装着していただきます。スプリントを使うと、無意識の歯ぎしりが歯やあごに与える負担を軽減できます。

治療開始当初は1～2週間に一度を目安にご来院いただき、あごの状態のチェックとスプリントを調整。短い期間で数回調整した後は、顎関節の状態により1～3か月の間をあけて、経過観察とスプリントの調整をしていきます。

姿勢が悪いと頭の位置がズレて、それに伴って咬み合わせもズレてしまいます。この咬み合わせのズレが、顎関節症を引き起こす要因になるのです。そこで当院では、日常生活の中で姿勢が崩れるような悪い習慣がないかチェックや聞き取りを行い、本来のバランスの良い正しい姿勢へと整えるためのアドバイスを行っています。

顎関節症でお悩みの方は、左右どちらか一方のみで食べ物を咬むといった悪い癖がある方が多くいらっしゃいます。そのような方には、咬み癖を改善するための生活習慣のアドバイスや、ストレッチ方法をご提案しています。

あごの痛みが強い方には、お薬を服用していただき、痛みを和らげる治療を並行して行います。

顎関節に問題を引き起こしている原因をきちんと追究し、それぞれにしっかりとアプローチする治療で症状を改善していきます。顎関節症でお悩みの方は、ぜひ私どもにご相談ください。

お口を大きく開けた際にあごが外れてしまい、口を閉じられなくなることがあります。これを「顎関節脱臼（がくかんせつだっきゅう）」と言います。脱臼の場合は早期の整復固定が必要です。

顎関節脱臼は救急担当の医師など、限られた歯科医師しか治療できません。当院の院長は、世界で初めて顎関節脱臼の固定装置（AGOキャップTM）を開発し、特許を取得。全国にその装置を販売しているほど、顎関節脱臼についての知識と治療経験が豊富です。

そのため当院は救急の患者さんも受け入れ可能で、あごを元に戻して口を閉じられるよう治療できます。あごが元に戻らず困った場合は、早急に当院までお電話ください。不在の場合はメッセージに録音してください。折り返しご連絡いたします。待てない場合は近くの救急等を受診し、改めて受診して頂いても結構です。

また、ご自身であごを元に戻すことができたとしても、ちょっとしたことでよくあごが外れるようになってしまう場合もあります。そのような状態になると、手術を含めた治療が必要になる可能性もありますので、早いうちにご相談ください。

急性・習慣性・陳旧性顎関節脱臼整復後の再脱臼防止。